警察官だった父は、家でも厳格、私が幼い頃は怖い存在だった。 そんな父も高齢となり、足腰が弱りはじめ、リハビリも兼ねて、一緒に散歩をするようになった。 89歳から92歳までの3年間、ほぼ毎日、同じスピード、同じ歩幅で四季の移り変わりを感じながら公園を歩いた。 一緒に見た、満開の桜、黄色に色づく銀杏、、、 父が最期を迎える前に、人生の大切な時間を私へのギフトとして使ってくれたのだと感謝している。